Tajimi Express Co.,Ltd Presents

鉄道アーティスト・鉄道コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

選りすぐりの貨物駅のウォッチポイントをご紹介!

今回は、全国各地にある貨物駅の中でも、私がお薦めする駅やその理由、ウォッチポイントなどをご紹介したいと思います。

個人的にイチ押しの駅は、仙台貨物ターミナル駅。仙台駅からバスで約10分、またはJR仙石線宮城野原駅や仙台市地下鉄東西線薬師堂駅から徒歩でも向かうことができます。ここはプロ野球チーム東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地でもある楽天生命パーク宮城の隣ということもあり、球場公園内にある観覧車も観ることができる、一風変わった雰囲気の貨物駅です。駅の東西は跨線橋で結ばれており、コンテナ入換機関車などを間近に見下ろすことができます。この跨線橋は歩行者専用のため、車や二輪車の心配なく貨物ウォッチングが可能。小さなお子様連れの方にも最適です。

跨線橋へ上る前には、すぐ側にある自動販売機のチェックも忘れずに。2台の自動販売機はボックスにすっぽりと収納されているのですが、その佇まいはまるで鉄道コンテナのよう。色だけでなく、「JRF」の表記も本物そっくりです。販売されている飲料の中には、JR貨物東北支社が販売する「岩手釜石の天然水」も収められています。パッケージにはEH500形電気機関車のイラストも描かれているので、お土産にも最適ですよ。

仙台貨物ターミナル駅は、現敷地を宮城県が広域防災拠点として整備することを決定したため、仙台市岩切地区への移転が決定。現在、工事が進められています。敷地の受け渡しは2022年度末となっており、それまでに新駅への移転が行われる予定です。移転後はICT技術を活用した「スマートターミナル」の実現を目指し、無人運転トラック入換機関車の無人操縦の導入などが検討されています。現在の仙台貨物ターミナル駅をじっくり眺めることができるのはあと少し。ぜひ訪れてみてください。

 

多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html

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小倉沙耶

PROFILE

小倉沙耶 こくら・さや

鉄道コンテナアドバイザー・鉄道アーティスト
都市交通政策技術者

1980年3月30日生まれ、愛知県豊橋市出身で現在は兵庫県伊丹市在住の鉄道アーティスト。子供の頃から母の実家である長崎に寝台特急「さくら」で何度も帰省し、その鉄道の旅情に魅了され、鉄道ファンとしての情熱を抱く。
2002年から「鉄道アーティスト」としての活動を開始し、テレビ・ラジオ出演や執筆活動だけでなく、鉄道イベントの司会や企画、講演なども手がけている。モットーは「鉄道に関わる全ての方が、笑顔でいられるためのお手伝い」。
2009年には明知鉄道観光大使に就任し、2013年には京都大学大学院工学研究科低炭素都市圏政策ユニットより都市交通政策技術者(第112号)に認定された。
2022年からは一般社団法人交通環境整備ネットワークの審議役を務め、通運の経験を生かし、鉄道コンテナアドバイザーとしても活動している。2021年には出産し、乳幼児連れでの公共交通利用促進と周囲の理解についてメディア・イベントなどで積極的に発言している。
鉄道趣味の中心は気動車・貨車・古いレールであり、その情熱を通じて広く鉄道文化の普及に尽力している。