Tajimi Express Co.,Ltd Presents

鉄道アーティスト・鉄道コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

コンテナに載る荷物量について

コンテナのイメージ

明けましておめでとうございます!
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

さて、新しい年がはじまり
「今年からコンテナで輸送してみようかな」
と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は具体的な、コンテナに載る荷物量についてお話しいたします(ちょっと無理やり…笑)

 

実際、鉄道コンテナ輸送をご案内する中で、どれだけの荷物が載るのかというのは大きな問題。鉄道コンテナでスタンダードなのが5tコンテナ、ゴトコンと呼ばれる12ftコンテナです。

トラック輸送では4tや8t、10tなどが基準になってくるため、5tという大きさは少し中途半端に感じる荷主様もいらっしゃいます。

「うちの荷物はちょうど4tに収まるように生産を調整してるから難しいよ」
などなど…

 

全面的に鉄道貨物輸送へ切り替えた荷主様の中には、生産やパレットの大きさなどを根本的に見直されたところも。
載せられるだけいっぱいを送りたいと仰られる方も多く、その場合は、鉄道コンテナの容積について詳しくお話しをします。

 

鉄道貨物輸送に限らず、運送業界では尺貫法の「才」という容積単位を多く用います

1才は1辺が1尺(30.3cm)の立方体となり、30.3cm×30.3cm×30.3cm=27.818cm3=0.0278?。だいたい、みかん箱1つが1才の大きさです。

12ftの鉄道コンテナには、およそ500才の荷物が載ります。

たとえば、お客様から40cm×50cm×30cmの大きさの箱がどれだけ載せられるか知りたいと言われたら
0.4×0.5×0.3÷0.0278=2.158…1箱約2.2才
500÷2.2=227.27…ということで
「230箱くらい載りますよ!」
とお伝えします。

 

次回は、実際の積み込みエピソードをお届けいたします。

 

多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html

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小倉沙耶

PROFILE

小倉沙耶 こくら・さや

鉄道コンテナアドバイザー・鉄道アーティスト
都市交通政策技術者

1980年3月30日生まれ、愛知県豊橋市出身で現在は兵庫県伊丹市在住の鉄道アーティスト。子供の頃から母の実家である長崎に寝台特急「さくら」で何度も帰省し、その鉄道の旅情に魅了され、鉄道ファンとしての情熱を抱く。
2002年から「鉄道アーティスト」としての活動を開始し、テレビ・ラジオ出演や執筆活動だけでなく、鉄道イベントの司会や企画、講演なども手がけている。モットーは「鉄道に関わる全ての方が、笑顔でいられるためのお手伝い」。
2009年には明知鉄道観光大使に就任し、2013年には京都大学大学院工学研究科低炭素都市圏政策ユニットより都市交通政策技術者(第112号)に認定された。
2022年からは一般社団法人交通環境整備ネットワークの審議役を務め、通運の経験を生かし、鉄道コンテナアドバイザーとしても活動している。2021年には出産し、乳幼児連れでの公共交通利用促進と周囲の理解についてメディア・イベントなどで積極的に発言している。
鉄道趣味の中心は気動車・貨車・古いレールであり、その情熱を通じて広く鉄道文化の普及に尽力している。