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鉄道アーティスト・鉄道コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

「SDGs」Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標

SDGsという言葉を聞いたことはありますか?「Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標」のことで、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されており、さらにこれらをかみ砕いた指標は232個と、法律のように膨大。

 

全て説明しようとするとものすごく長くなってしまうので、大まかには17のゴールについて書かれた下記のアイコンを、そして詳しくは持続可能な開発目標(SDGs)とターゲットをご覧いただければと思います。

 

事業やタスクの選択と集中など、効率化が重視された結果、大切だと理解しつつも仕方がないと諦めたり、見ないふりをして取りこぼす…これは、どちらかを選ぶ「or」の考え方です。しかしもう、選ばなかった方を無視できない時代となってきました。経済活動も環境問題も、利益も効率も安全も健康も、全てが大切で、同じ土俵の上。がっぷり四つになって向き合わなくてはならないのです。

 

となると、経済活動をしながら環境問題も同時に…といった「and」の考えが必要となってきます。SDGsに取り組んでいる団体は、あらゆる企業行動において、どうすれば各ゴールに近づけるのかを考え、指針を出しています。その中で、鉄道貨物輸送はゴールに近づく一つの手段として利用できるものです。たとえば、トラック輸送から鉄道貨物輸送に切り替えるという行為は、トラックドライバーの深夜労働改善…ゴール8「働きがいも経済成長も」そして環境負荷の低減…ゴール13「気候変動に具体的な対策を」に繋がります。モーダルシフト推進のきっかけやアウトプット次第では、他のゴールも関わってくるかもしれません。

 

朝日新聞社が今年行った調査では、言葉の認知度は32.9%と、3人に1人がSDGsについて「聞いたことがある」と答えていますが、半数以上の人が完全に理解しているとはいえないという状況も明らかになっています。SDGsの基本理念は「誰一人取り残さないこと」。企業や団体だけでなく、全ての人がそれぞれの立場から目標達成のために行動することが求められています。私も、鉄道貨物輸送の有用性をお伝えすることで、SDGsに取り組んでいきたいと思っています。

 

多治見通運の鉄道コンテナ輸送についてはこちらをご覧ください
http://www.tajimituuun.co.jp/railway-container.html

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小倉沙耶

PROFILE

小倉沙耶 こくら・さや

鉄道コンテナアドバイザー・鉄道アーティスト
都市交通政策技術者

1980年3月30日生まれ、愛知県豊橋市出身で現在は兵庫県伊丹市在住の鉄道アーティスト。子供の頃から母の実家である長崎に寝台特急「さくら」で何度も帰省し、その鉄道の旅情に魅了され、鉄道ファンとしての情熱を抱く。
2002年から「鉄道アーティスト」としての活動を開始し、テレビ・ラジオ出演や執筆活動だけでなく、鉄道イベントの司会や企画、講演なども手がけている。モットーは「鉄道に関わる全ての方が、笑顔でいられるためのお手伝い」。
2009年には明知鉄道観光大使に就任し、2013年には京都大学大学院工学研究科低炭素都市圏政策ユニットより都市交通政策技術者(第112号)に認定された。
2022年からは一般社団法人交通環境整備ネットワークの審議役を務め、通運の経験を生かし、鉄道コンテナアドバイザーとしても活動している。2021年には出産し、乳幼児連れでの公共交通利用促進と周囲の理解についてメディア・イベントなどで積極的に発言している。
鉄道趣味の中心は気動車・貨車・古いレールであり、その情熱を通じて広く鉄道文化の普及に尽力している。