【第121回】吹田貨物ターミナル駅「コンテナ博2026」が示した未来(番外編) 恐怖の間違い探し

不備4段重のホラー
前編・中編・後編と3回にわたってご紹介してきた「コンテナ博2026」ですが、番外編として、個人的に一番印象的だったコーナーのお話をさせてください。
それが「コンテナ間違い探し」です。子どもさんも楽しめそうなコンテンツ。今回、私と夫、そして4歳の息子の3人で参加していましたので、さっそくチャレンジすることにしたのです。
2つのコンテナが隣同士並んでいます。なるほど、コンテナから間違いを4つ探すのか…ふむ、コンテナ番号が違うのはカウントされないと。右のコンテナには〇、左のコンテナには×と表示されています。「間違い」の×のコンテナを見た瞬間、背中に冷たい汗が流れました。
「これは…カム軸外れ!!」
以前このコラム( https://www.tajimituuun.co.jp/blog/archives/431 )でもご紹介した、コンテナをしっかり閉めるためのカム軸が、カムホルダーから外れている状態が再現されていたのです。それだけではありません。
「カム軸が外れてるからロックレバーも下がったまま!ああ、ピンもちゃんと刺さってない!ああ最悪だ、封印環がつけられてないじゃないか!」
心臓がいくつあっても足りないほどの動悸。今もたまに夢で見て飛び起きる、貨車上に積載されたコンテナが積付確認時に不備があり降ろされ、翌朝早朝にコンテナ所在地をチェックした時に「列車輸送中」「着駅到着」ではなく「所在:名古屋タ」と表示されている恐怖。そんな恐ろしさの豪華4段重!お見事!
私の動揺をよそに、隣にいた4歳の息子と夫はというと、「うーん、分かんないねえ」という言葉。なるほど、この間違い探しは関係者あぶり出しの儀式でもあったのですね…(違います)。


コンテナ博2026の懐の深さがここに
実は今回間違い探しの一つだった、ピンが刺さっていない状態は、私だけでなく他のお子さんたちにも気になるポイントだったようで、会場ではちょこちょこと微笑ましい攻防が見られました。律儀にピンをきちんと刺し直してあげるお子さん、そしてそっと元に戻す係の方。何度も繰り返されるそのやりとりに、思わず頬が緩みました。
子どもたちの、悪いところは直してあげなきゃという素直な優しさと、現場では絶対に許されない不備。その両方が同じ空間で同時に成立していたこの瞬間こそ、コンテナ博2026という催しの懐の深さを物語っていた気がします。
楽しいだけでなく、現場のリアルをさりげなく忍ばせてくる作り込みの本気度には脱帽でした。











