Tajimi Express Co.,Ltd Presents

鉄道アーティスト・鉄等コンテナアドバイザー小倉沙耶の通運ってこんなにおもしろい!

通運業務の切っても切れない「枠」のはなし

前回、1つの列車につき発送可能なコンテナの数、「枠」のお話しをしました。

 

枠というのは総称で、具体的には3つの用語があります。一つ目が「輸送枠」。これが、発送可能な全体数を指す用語です。そして二つ目が「指定枠」。これは予めJR貨物と通運が契約を結び、指定の列車に必ず載せられるもの。そして最後が「一般枠」です。指定枠で確保されている以外の枠のことで、輸送枠申込順に埋まっていきます。旅客列車ですと、指定席の発売は一ヶ月前ですが、鉄道コンテナは予めIT-FRENS上に必要事項を登録の上、一週間前に申込が確定します。

 

実は、通運業務は枠との戦い!寝ても覚めても枠のことを考えている…ということもよくありました。だって、枠がないと、コンテナの輸送ができないんですもの。

 

1つのコンテナ列車で運べる最大のコンテナ車数は26両。コンテナ車には1両につき12ftコンテナを5つ載せられるので、MAX130個運ぶことができます。しかし実際は、線区によって短い編成にもなりますし、20ftや30ftのコンテナを載せることもありますから、列車毎に輸送枠は変わってきます。となると、輸送枠の少ない列車も出てきます。対して、旺盛な需要があれば、当然その枠は争奪戦になります。

 

私は多治見通運の名古屋営業所に勤務していたため、名古屋貨物ターミナル発の列車を申し込みます。直通列車のある区間であれば、当該列車の枠のことだけ考えれば良いですが、列車の乗り継ぎが多いルートだと、それぞれの輸送枠を勘案しなければなりません。中には枠が細い(載せられるコンテナ数が少ない)列車を選択せざるを得ない場合もあり、残り輸送枠がゼロのことも多々。そういったルートは、かなり前からIT-FRENSで輸送申込をしておいても、一週間前に確定されない場合が。この辺りは、繁忙期の一ヶ月前朝10時に、みどりの窓口で人気の旅客列車の指定席券を発券してもらおうとしたものの取れなかった、という状態に似ています。

 

枠がない!では、発送を諦める?そんなわけにはいきません。次回は、枠探しのエピソードをお届けいたします。

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