【第119回】吹田貨物ターミナル駅「コンテナ博2026」が示した未来(中編)

秘密の扉の先にあるコンテナの楽園
会場最寄り駅はJR東海道本線の岸辺駅。日本一の長さを誇る吹田タの真ん中に位置しています。この駅を南北に突き抜ける地下通路の中に、秘密の扉がありました。薄暗く、人がギリギリすれ違えるほどの狭い階段を昇っていくと、急に視界が開けます。コンテナヤードの一番東端に繋がっているのです。
受付を済ませ、いざ場内へ。コンテナ車には魅力的なコンテナたちが積まれています。日本にただひとつの、手前と奥と横の3方向開く扉を持つ19H-1コンテナなど、レアなコンテナが並ぶ姿は壮観。しかし、コンテナに興味のない夫はこちらのコンテナを見ても「ふーん」の一言でしたし、側を通りかかった親子連れも「貴重なんだってー」と素通り。見た目は普通ですし、当然の反応かもしれません。防振試験などに用いられる、公益財団法人鉄道貨物協会所有のU20A-5001や、フォークリフトの訓練や荷崩れの検証などに使う、窓や格子のついたZX19Aコンテナは見た目も変わっているので、記念撮影をする姿が多くみられました。

未来のファンを育てる仕掛け
会場には親子で楽しめるコンテンツも多くあり、コンテナ缶にビー玉を入れて重さを比べるブースや、チョークでコンテナへ落書きできるコーナーなど、子どもも楽しくコンテナと触れ合うことができました。
そして圧巻だったのは、総合車両製作所が製造する31フィートの三方開きコンテナ「パノラマボックス」を使用して展開された、吹田タをプラレールで再現したコーナー。着発線や留置線なども細やかに再現され、現在位置の案内も。パノラマボックスは全長が9mちょっとあるのですが、なんとそれだけでは足りず、ベニヤ板を介して19Gコンテナと繋げての展示となっていました。子どもたちは、長大なプラレール線路に夢中!大人たちは「今、〇〇ちゃんが居るところを通ったね」「もうすぐ岸辺駅の方へ行くよ」などの声掛けも。おもちゃの世界と現実が上手にリンクし、より鉄道コンテナに親しみを持っていただける仕掛けの妙に、胸が熱くなりました。
個人的に興味深かったのは、間違い探しのブース。こちらの写真、何が間違っているか分かりますか? これについては番外編で詳しくお話ししたいと思います。











